ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナミュール州」の意味・わかりやすい解説 ナミュール〔州〕ナミュールNamur ベルギー南部,フランスと境を接する州。州都ナミュール。フランス語地方に属する。北部の低地部は肥沃な沖積土から成り,コムギ,テンサイ,飼料作物,果樹が栽培され,サンブル川とムーズ川の谷底平野では,混合農業と酪農が行われる。南部一帯は高原状を呈するが,砂岩の尾根と石灰岩部の谷間とが波浪状に続き,前者は森林に,後者は農耕地になっている。南端部は,アルデンヌ高原でも岩がちの地帯で,大理石,花崗岩などの石切場が多く,石灰岩地帯には鍾乳洞もある。工業は,北部に製糖,農業機械工場が立地し,サンブル=ムーズの谷筋には,伝統的な鉄鋼関係の工場が多い。降水量は少いが,全般に冷涼な気候で,少数の都市を除き,人口密度は低い。面積 3666km2。人口 42万 3317 (1991) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by