なれども(読み)ナレドモ

デジタル大辞泉 「なれども」の意味・読み・例文・類語

なれ‐ども[接]

[接]断定助動詞なり」の已然形+接続助詞ども」から》前の事柄とあとの事柄が、反対対立関係にあることを示す。であるが。けれども。なれど。
「田舎仏師の拵えたものでございましょう。―金箔を置き直したと見え、ぴかぴかと光って居りまする」〈円朝真景累ヶ淵

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 接続詞 実例 出典

精選版 日本国語大辞典 「なれども」の意味・読み・例文・類語

なれ‐ども

  1. 〘 接続詞 〙 ( 断定の助動詞「なり」の已然形に、接続助詞「ども」が付いて自立語化したもの ) 前の事柄に対し、後の事柄が反対・対立の関係にあることを示す。であるが。しかし。けれども。なれど。
    1. [初出の実例]「何れの人か仏を悪むべき。なれども尚怨嫉するもの多し」(出典:日蓮遺文‐主師親御書(1255))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android