ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナーラーヤナ・グル」の意味・わかりやすい解説
ナーラーヤナ・グル
Nārāyaṇa Guru
[没]1928
インドの宗教家,社会改革運動の指導者。不可触民イーラワー・カーストの家に生れ,1884年出家。 34歳のとき,自分だけの解脱を求めることを無意味と考え,下層の人々の宗教的・社会的救済に乗出し,1903年シュリー・ナーラーヤナ法普及協会 S.N.D.P.Yogamを設立。シャンカラの不二一元論哲学に立脚し,「人類には,1つのカースト,1つの宗教,1つの神」をスローガンに,カースト制度に対する批判運動を展開した。主著に『カースト考』 Jati-mimamsa,『哲学の華鬘 (けまん) 』 Darsanamalaなど。
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