安政地震(読み)あんせいじしん

百科事典マイペディアの解説

安政地震【あんせいじしん】

安政年間(1854年―1860年)には,安政1年6月(1854年7月)の奈良〜四日市の地震,同年11月4日の東海地震,翌5日の南海地震安政2年10月2日(1855年11月11日)の江戸地震,安政5年2月(1858年4月)の飛騨北部地震など多少とも被害を伴う大小20回ほどの地震が発生している。うち東海・南海・江戸地震を安政の三大地震ともいう。東海・南海地震はいずれもマグニチュード8.4と推定され,両地震とも津波の被害も大きく,南海地震の死者は2000〜3000人,東海地震はこれより少なかったと思われる。江戸地震は荒川河口付近を震源とし,局部的だが被害が大きく,市内30余ヵ所に出火,江戸城の石垣がくずれ,諸門が倒れ,壊焼家屋1万4346戸,市中の死者約7000人,藤田東湖,戸田蓬軒らも圧死

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世界大百科事典 第2版の解説

あんせいじしん【安政地震】

安政年間(1854‐60)に起こった地震で,次の三つが著名。1854年12月23日(安政1年11月4日)午前9時すぎに安政東海地震(安政地震I)が遠州灘沖に発生した。震央位置は北緯34゜,東経137.8゜,マグニチュードは8.4といわれるが,震源域は遠州灘沖から駿河湾内の全長200km以上の海域におよんでいることが明らかとなった。有感地域は岩手県から九州におよんでいる。被害のひどかったのは,沼津から浜松に至る沿岸よりの地域と,富士川沿いに甲府盆地におよぶ地域である。

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