20世紀西洋人名事典 「ニコラスカルドア」の解説
ニコラス カルドア
Nicholas Kaldor
1908.5.12 - 1986.10.1
英国の経済学者。
元・ケンブリッジ大学教授。
ブダペスト(ハンガリー)生まれ。
初期には均衡論的正統経済学、不完全競争理論などで業績をあげ、後にポスト・ケインジアンとして活躍した。1940年に「景気循環のモデル」を発表し、巨視的動学論をリードし、以降「一般理論」の長期動学化に取り組んだ。’49年にケンブリッジ大学教授となり理論と実際問題の双方に業績をあげ、’64年〜68年、’74年〜76年は労働党政府の大蔵大臣顧問を務めた。サッチャー保守党に対してニュー・ケンブリッジ派の立場から批判的論陣を張った。著書に「総合消費税」(’56年)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報