にもが

精選版 日本国語大辞典 「にもが」の意味・読み・例文・類語

に‐もが

  1. ( 断定助動詞「なり」の連用形「に」に終助詞「もが」の付いたもの ) 願望の意を表わす。…であったらなあ。上代には詠嘆助詞「も」、平安時代には詠嘆の助詞「な」を添えることが多い。
    1. [初出の実例]「脇几が 下の 板爾母賀(ニモガ)あせを」(出典古事記(712)下・歌謡)
    2. 「心わかうおはせしものを、かかる道をも見せ奉るものにもがな」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android