ニャールのサガ(その他表記)Njáls saga

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニャールのサガ」の意味・わかりやすい解説

ニャールのサガ
Njáls saga

アイスランドサガ文学中の最大最高の傑作。 13世紀末成立。作者未詳。英雄時代のアイスランドの生活を広範に描き,登場人物も複雑な性格をそなえている。グンナル,ニャールの両家の間に確執が生じ,両雄の平和的な性質善意にもかかわらず社会のしきたりによって,ついにグンナルの殺害,ニャール一家の焚死,さらにその復讐に終る。

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世界大百科事典(旧版)内のニャールのサガの言及

【サガ】より

…対立する首長らの抗争を異教時代の習俗や幽霊話などを織りまぜて書く《エイルの人々のサガ》。友情と復讐の物語で小泉八雲も絶賛した《ニャールのサガ》。これらの5編を普通〈五大サガ〉と称しているが,このほかにもすぐれたサガが多い。…

※「ニャールのサガ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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