ニヤ遺跡(読み)ニヤいせき(その他表記)Niya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニヤ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ニヤ(尼雅)遺跡
ニヤいせき
Niya

中国シンチヤン (新彊) ウイグル自治区,タリム盆地南縁にある遺跡群。 M.A.スタインが 1901,06年の2度にわたって調査し,59年には中国の調査隊が調査している。住居址,墳墓群,果樹園,並木道,家畜小屋,ため池,水道などの各種の遺構や,文書,木簡,織物類,食器類,家具類などの遺物が発見されている。木簡は漢文のほかカローシュティー文字プラークリット語によるものも多く,またその封泥にローマの刻印であるゼウスヘラクレスなどギリシア諸神の像がみられ,この地が往時シルクロードの要衝であったことが知られる。これらの遺構,遺物は漢錦などから2~3世紀と考えられるが,『漢書』の精絶国に比定する説もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

フランスのパリで開催されるテニスの国際大会。1891年創設。ウィンブルドンテニス大会、全豪オープン、全米オープンとともに世界四大テニス選手権大会の一。四大会では唯一クレーコートで行われる。飛行家ローラ...

全仏オープンの用語解説を読む