ニュートラルレッド

化学辞典 第2版 「ニュートラルレッド」の解説

ニュートラルレッド
ニュートラルレッド
neutral red

3-amino-7-dimethylamino-2-methylphenazine hydrochloride.C15H17ClN4(288.78).m-トルイレンジアミンにp-ニトロソジメチルアニリンを作用させ,得られたインダミンを酸化すると得られる.暗緑色粉末.水,エタノールに可溶.pH 6.8で赤色,pH 8.0で黄色を呈する.酸塩基指示薬.0.1% の60% エタノール溶液は,水,尿素,亜硝酸などのアルカリ度を測定するための滴定指示薬に用いられる.ニュートラルレッド紙,生細胞の生化学的染色に利用される.[CAS 553-24-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のニュートラルレッドの言及

【色素】より

…植物の光条件を感知し,生体の諸機能を調節するフィトクロムもこの中に含まれる。(6)フェナジン誘導体 ニュートラルレッドなどに代表されるが,染色化学に利用されるものが多い。(7)フェノキサゾン誘導体 ある種の地衣類が有し,pH指示薬のリトマスなどがある。…

※「ニュートラルレッド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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