ぬっと(読み)ヌット

デジタル大辞泉 「ぬっと」の意味・読み・例文・類語

ぬっ‐と

[副]
突然現れ出るさま。「物陰からぬっと現れる」
急に立ち上がるさま。「ぬっと立ち上がる」
[類語]にゅっとぬうっとにょっきりにょきにょきぴょこんぽつりのっと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぬっと」の意味・読み・例文・類語

ぬっ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 突然現われ出るさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「盗人〈略〉ぬっとはいりければ」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)下)
  3. 急に立ち上がるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「山嵐がぬっと立ちあがったから」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉九)
  4. 尊大に構えているさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「方々へ縁が引ぱって有と思ふて、ぬっとさらすがむやくしい」(出典:歌舞伎・霧太郎天狗酒宴(1761)二幕)

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