ぬうっと(読み)ヌウット

デジタル大辞泉 「ぬうっと」の意味・読み・例文・類語

ぬうっ‐と

[副]
音を立てずにゆっくりと現れ出るさま。「顔の前にぬうっと手が出る」
黙って突っ立っているさま。「ぬうっと立ったままあいさつもしない」
[類語]にゅっとぬっとにょっきりにょきにょきぴょこんぽつり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぬうっと」の意味・読み・例文・類語

ぬうっ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 前触れもなくゆっくり現われたり立ち上がったりするさまを表わす語。「ぬっと」よりゆっくりした動作にいう。また、何もせず黙って突っ立っているさまにも用いる。「暗がりにぬうっと立っている男」
    1. [初出の実例]「尊婦(あなた)は金ピカの着物で、福ちゃん(新駒)も宜しくと云ふ訳でヌーッと為(し)て居ると」(出典:落語・王子の幇間(1889)〈三代目三遊亭円遊〉)
  3. 変化がなくなめらかなさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「絲瓜のぬうっとした恰好」(出典:銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前)

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