山嵐(読み)ヤマアラシ

デジタル大辞泉 「山嵐」の意味・読み・例文・類語

やま‐あらし【山嵐】

山から吹いてくる嵐。やまおろし。
柔道手技の一。相手の同じ側の襟と袖を握って釣り込み、前隅に浮かして崩しながら、出足くるぶし上部にあてた足で払い上げて倒す。

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精選版 日本国語大辞典 「山嵐」の意味・読み・例文・類語

やま‐あらし【山嵐】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 山に吹く嵐。山から吹きおろす嵐。やまおろし。
    1. [初出の実例]「ふるさとの よしのの山の 山あらしも さむく日ごとに なりゆけば〈凡河内躬恒〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑体・一〇〇五)
  3. 柔道の投技の一つ。右組みの時、右手で相手の右の奥襟をつかみ、左手で右袖を外からつかみ、相手を右前隅に崩し、相手の体をつりあげるようにしながら、相手の右足のくるぶしのやや上部に自分の右足をあてて払い上げ、大きく投げるもの。

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普及版 字通 「山嵐」の読み・字形・画数・意味

【山嵐】さんらん

山の嵐気翠嵐。宋・徐鉉江西の寄せらるるに和す、二首、一〕詩 珍重せよ加して思慮を省け 時時酒を斟(く)んで山嵐を壓せよ

字通「山」の項目を見る

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山嵐」の解説

山嵐 やまあらし

夏目漱石(そうせき)の小説「坊つちやん」の登場人物
四国松山にある中学の数学教師で,正義派硬骨漢会津(あいづ)(福島県)出身で,姓は堀田坊っちゃんに協力して,ずるがしこい教頭の赤シャツ,同僚の野だいこをこらしめたのち,ともに同地をさる。

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