改訂新版 世界大百科事典 「ヌドラ」の意味・わかりやすい解説
ヌドラ
Ndola
アフリカ南部,ザンビア中北部にある鉱工業都市。人口37万4757(2000)。コッパーベルト州の州都でもある。標高1300mの高原地帯にあり,熱帯にありながら寒暑の差が著しい。隣国コンゴ民主共和国(旧,ザイール)に続く銅鉱山地帯の中心で,首都ルサカとコンゴ民主共和国を結ぶ鉄道や道路の要衝であり,航空網の一中心でもある。銅製錬,鉱山器具製造など銅生産に関連する工業から,自動車組立て,セメント,履物,セッケン,砂糖など各種の工業が発達し,商業活動も活発である。この銅山地帯にセシル・ローズのイギリス南アフリカ会社が鉱業権を獲得し,ヨーロッパ人が流入し始めたのは1900年ころであるが,原住民による銅採掘ははるかに古い時代から行われていた。
執筆者:西野 照太郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報