20世紀西洋人名事典 「ネストルマフノ」の解説
ネストル マフノ
Nestor Ivanovich Makhno
1889 - 1934
ソ連(ウクライナ)の農民運動指導者。
元・農民労働者ソビエト議長。
エカチェリノスラフ県グリャイ・ポーレ村生まれ。
農民出身。アナキスト組織の活動に参加し、1910〜17年懲役刑に服す。その後郷里で農民運動の指導者となった。内戦期には農民軍を組織し、地主勢力、ドイツ占領軍、デニキンの白衛軍と戦う。’19〜20年穀物徴発政策をめぐりソビエト政府軍と戦ったが、農民軍は壊滅し、’21年妻と娘とともに亡命。マノフを題材にした小説、歴史書などがある。日本では大杉栄による紹介「無政府主義将軍ネストル・マノフ」(’23年)以来知られる。著書に3巻の回想録(29〜36年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報