ネベーロフ(読み)ねべーろふ(その他表記)Александр Сергеевич Неверов/Aleksandr Sergeevich Neverov

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ネベーロフ」の意味・わかりやすい解説

ネベーロフ
ねべーろふ
Александр Сергеевич Неверов/Aleksandr Sergeevich Neverov
(1886―1923)

ロシア小説家。本名スコベレフ。若いころから農民の貧しさや苦しさを主題とする詩や短編を書いていたが、革命後に文名を高めた。「鍛冶屋(クーズニツァ)」グループに所属して農村底辺における革命を描く作品を多数書き、1921年のボルガ地方の大飢饉(ききん)に際して、自らパンを求めて南部を目ざし放浪したときの体験を描いた『ポルカ・マズルカ』『教員』(1923)などの短編、『やくざなアンドロン』『タシケントはパンの町』(1923)などの中編で注目された。

水野忠夫

『大橋千明・大橋篤子訳『タシケントはパンの町』(1985・理論社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネベーロフ」の意味・わかりやすい解説

ネベーロフ
Neverov, Aleksandr Sergeevich

[生]1886.12.24. サマーラ
[没]1923.12.24. モスクワ
ソ連の小説家。プロレタリア文学運動に参加長編『タシケントはパンの町』 Tashkent-gorod khlebnyi (1923) ほかの作品を書いた。

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