ネーグリ
ねーぐり
Ada Negri
(1870―1945)
イタリアの女流詩人。幼くして父を失い、恵まれない少女時代を送る。小・中学校の教師をしながら生計をたて、人道主義の精神に貫かれた処女詩集『宿命』(1892)で文学界の注目を浴びる。やがて迎えた結婚生活は破綻(はたん)をきたし、その後の作品は社会性の希薄な、不安と憂愁に満ちた、孤独な内面の吐露となった。おもな詩集に『亡命』(1914)、『マーラの書』(1919)、『島の歌』(1924)などがある。
[鷲平京子]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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