日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノボシビルスク諸島」の意味・わかりやすい解説
ノボシビルスク諸島
のぼしびるすくしょとう
Новосибирские Острова/Novosibirskie Ostrova
北極海にあるロシア領の群島。東側の東シベリア海と、西側のラプテフ海とを分ける。シベリア北方に位置し、英語ではニュー・シベリア諸島New Siberian Islandsとよぶ。総面積約3万8400平方キロメートル。中央部のアンジュАнжу/Anzhu諸島、南のリャホフЛяхов/Lyahov諸島、北東のデ・ロンガДе‐Лонга/De-Longa諸島よりなる。もっとも大きい島は、アンジュ諸島中のコテリヌイКотельный/Kotel'nïy島で、面積は約1万1600平方キロメートル。いずれも低い台地状の島で、最高地点はコテリヌイ島の374メートルである。寒冷で、ツンドラ(永久凍土帯)に覆われる。トナカイ、キツネ、カモなどが生息する。1712年にワギンМ.Вагин/M.Vaginらのコサック隊が初上陸した。
[熊木洋太]