ノモイ(その他表記)Nomoi; Laws

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノモイ」の意味・わかりやすい解説

ノモイ
Nomoi; Laws

「法律」の意で,プラトン晩年の最も長い未完の対話篇。主たる話者は匿名のアテネ人である。正義強者意志に帰するものではないこと,不正を働くよりは不正をこうむるほうがよいことなどプラトニズムの根本思想がここでも見出せるが,主たる関心国家をいかにして存続させるかであり,市民の公的私的生活を細目にわたって規制する法律の重要性がきわめて高く評価されている。共有制に基づく理想国家は放棄されて,君主制民主制の適度な混合から成る国制がすすめられる。また天文学は必須の教養とされ,国家のなかでの芸術の位置も確認されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む