若山(読み)ワカヤマ

日本歴史地名大系 「若山」の解説

若山
わかやま

[現在地名]亀山市若山町

亀山城の北西に位置し、起伏に富む小丘陵地。中世以来、若山城が置かれ、近世以後も亀山城が築造されるまでの古城の地である。地内にある御茶屋おちやや山からは、眼下北東部を蛇行するむく川や北西にそびえる鈴鹿連山の諸峰、東には伊勢海の若松わかまつ浦などの眺望がよく、「若山八景八境」(伊勢名勝志)とよばれた。本多氏入部の翌寛永一四年(一六三七)若山旧城の建物は亀山本城に移され、石川氏の承応三年(一六五四)には西方にあたる北野きたの村への近道が開かれて三年さんねん坂とよばれるようになった(亀山地方郷土史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の若山の言及

【和歌山[市]】より

…地名の初出は1585年(天正13)7月2日付けの遠藤基信宛羽柴(豊臣)秀吉書状写で,〈紀州和歌山〉に弟の秀長をおいて居城を造るという文書である。それ以後,和歌山と若山が用いられ,《紀伊続風土記》によると,元禄年中(1688‐1704)に若山に統一されたというが,和歌山と書かれた場合もあった。1585年秀吉は根来寺を攻略し,雑賀(さいか)一揆の太田城を水攻めして,岡山に和歌山城を築城し,秀長に与えた。…

※「若山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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