コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

楽道入 らく どうにゅう

2件 の用語解説(楽道入の意味・用語解説を検索)

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

楽道入 らく-どうにゅう

1599-1656 江戸時代前期の陶工。
慶長4年生まれ。楽常慶(じょうけい)の長男。京都の楽家3代で,楽家歴代中の名工。千宗旦(そうたん)から「ノンカウ」銘の竹花入れをおくられ愛用したことから「のんこう」ともよばれる。本阿弥光悦(ほんあみ-こうえつ)と親交があった。銘印は「自楽印」とよばれる。明暦2年2月23日死去。58歳。本姓は田中。通称は吉左衛門

出典|講談社 この辞書の凡例を見る
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

楽道入

没年:明暦2.2.23(1656.3.18)
生年:慶長4(1599)
江戸初期の京都・楽焼の陶工。楽家では3代としている。本名吉兵衛のち吉左衛門,俗称のんこう。千利休の指導する茶碗作りは,道入に至って一大変換をとげ楽家歴代のなかでも特に名工にあげられる。道入と親しかった本阿弥光悦は『本阿弥行状記』のなかで「今の吉兵衛は至て楽の妙手なり。我等は吉兵衛に薬等の伝を譲り得て,慰に焼く事なり」と述べているとおり,光悦作の茶碗のうち黒楽釉には道入の釉との一致点がみられる。独特のつやつやとした黒楽釉は魅力的で,一方赤楽釉も明るく輝くが,その明るさを減ずるために砂を混ぜた砂釉も使って変化を求めている。作は利休の形をはなれ,総体に薄作りで,振りも大きくなり,胴の成形に凹凸をつくるなど変化の妙をつくしており,自由な創作を楽しんでいるような豊かさが感じられる。黒楽の「獅子」「升」「千鳥」「稲妻」,赤楽の「鵺」「鳳林」「若山」の茶碗は「のんこう7種」といわれ名高い。作品には「楽」の印を捺しているが,楽の字の中の「白」が「自」になっているのが特徴で「自楽印」と呼ばれる。「のんこう」の称は,千宗旦から贈られた「ノムカウ」という銘の竹の花入れをたいへん気に入って座右に置いたことによると,5代楽宗入の『宗入文書』は伝えている。<参考文献>赤沼多佳「楽代々」(『日本陶磁全集』21巻)

(矢部良明)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

楽道入の関連キーワード道入のんこう白井半七(3代)宗閑太兵衛長兵衛(1)藤五弁蔵十時孫左衛門(5代)文山三輪休雪(初代)

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone