ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハズガン」の意味・わかりやすい解説
ハズガン
Khazghan
[没]1357
チャガタイ・ハン国末期のエミール (首領) 。 14世紀前半にチャガタイ・ハン国は東西に分裂したが,西部 (西トルキスタン) にあったエミールの一人ハズガンは,ハン位についていたカザン・ハンに反抗して挙兵し,彼を殺害してオゴデイ家の子孫ダニシュメンディエをハン位につけてこれをあやつった。しかし,やがて彼をも殺害してブヤン・クリをハン位につけ,みずから西トルキスタンの実権を握った。 1351年にはイランのヘラートに侵入したが,その後まもなく暗殺された。
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