日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハナトウガラシ」の意味・わかりやすい解説 ハナトウガラシはなとうがらし / 花唐辛子[学] Capsicum annuum L. ナス科(APG分類:ナス科)の一年草。熱帯アメリカ原産で、いわゆるトウガラシの仲間であるが、もっぱら果実を観賞用にするため栽培される。果実の形は長短変化に富み、成長するにつれて乳白、橙(だいだい)、赤、紫色と多彩に変化するので、ゴシキトウガラシ(五色唐辛子)の名がある。しかし品種によっては、緑色の果実が成熟して赤色に変わるだけのものもある。繁殖は実生(みしょう)により、4~5月が適期である。高温、乾燥でよく育つ。主として鉢植えにする。[伊藤秋夫 2021年7月16日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例