20世紀西洋人名事典 の解説
ハロルド・クレイトン ユーリー
Harold Clayton Urey
1893.4.29 - 1981.1.5
米国の化学者。
元・コロンビア大学教授。
インディアナ州ウォーカートン生まれ。
1924〜29年ジョンズ・ホプキンス大学助教授、’29〜45年コロンビア大学教授。’31年同位元素の研究に着手し、重水素の発見により’34年ノーベル化学賞を受賞。第二次大戦中、マンハッタン計画に参加。原子爆弾の基礎研究に役立ったが、戦後核兵器の恐怖を問題視し、’45年シカゴ大学に移ってから地球物理学に転じ、惑星生成論では微細物質集成説を唱える。又、初期の地球の大気は現在の大惑星の大気に似たものと主張し、地球以外の天体にも生物が存在すると考えた。’52年カリフォルニア大学無任所化学教授。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報