20世紀西洋人名事典 「ハンス・A.ベーテ」の解説
ハンス・A. ベーテ
Hans Albrecht Bethe
1906.7.2 -
米国の理論物理学者。
元・コーネル大学教授。
ストラスブルク生まれ。
ミュンヘン大学などで学び、1928年ゾンマーフェルトの下で学位を取得。フランクフルト大学などで、理論物理学を教える。ナチにより失職し、’33年渡英。マンチェスター、ブリストル各大学に勤務し、’34年渡米。’34〜37年コーネル大学物理学教授。’41年に米国に帰化し、’43〜46年ロス・アラモス原子爆弾研究所理論物理学部部長。原爆開発の指導的役割を果たす。この間’35〜38年核反応の研究を行い、’38〜39年炭素―窒素サイクルを発見。’67年これらの業績に対してノーベル物理学賞を受賞。戦後は、原子核物質、中性子星間物質の理論などの研究に携わり、’56〜64年大統領科学諮問委員を務める。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報