はんにく

精選版 日本国語大辞典 「はんにく」の意味・読み・例文・類語

はん‐にく【肉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 間(墓地)の肉の意。斉の国で妻・妾と暮らすある男は、外出のつど、富貴の人と食事をしたと飽食様子で妻に自慢したが、不審を抱いた妻が後をつけてみたところ、夫は郊外の墓地で、供物とする食べ物の残りを乞い歩いていたという、「孟子‐離婁・下」にある話による ) 墓に供え物とする肉の残り。あさましく嘆かわしい物事のたとえ。
    1. [初出の実例]「不義の祿は、肉なるのみ」(出典江戸繁昌記(1832‐36)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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