ハンブルク文化(読み)ハンブルクぶんか

改訂新版 世界大百科事典 「ハンブルク文化」の意味・わかりやすい解説

ハンブルク文化 (ハンブルクぶんか)

ドイツ,ハンブルク近くのマイエンドルフMeiendorf遺跡を標準遺跡とする後期旧石器時代文化。前1万2000-前9000年ころにあてられる。分布は北ドイツを中心とし,氷床が後退した直後のツンドラ的景観の中に,トナカイ狩猟民が進出した証拠を認めることができる。東方系グラベット文化か,周辺のマドレーヌ文化から続くと考えられている。トナカイの角に幾何学文を施した角器などの骨角器のほかに,多くの石器がみられるが,特徴的なものは有肩尖頭器およびツィンケンZinkenである。ツィンケンは骨の加工に用いられた特殊な石器である。同じくハンブルクの近くのシュテルモールStellmoor遺跡では,大きな石で囲んだ円形住居址を伴ったハンブルク文化層が,アーレンスブルク文化層の下に検出された。さらに有肩尖頭器の破片が,トナカイの骨に刺さった状態で発見されている。こうしたことから,その住居は季節的に使用されたものと推察されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 山中

梅雨の季節に入ること。つゆ入り。毎年6月中旬~7月中旬の約1ヵ月間,九州から東北地方は梅雨の季節に入る。これは,北方のオホーツク海高気圧と南方の小笠原高気圧とに挟まれて,揚子江流域から九州,四国,本州...

入梅の用語解説を読む