最新 地学事典 「ハーカー・ピーク」の解説
ハーカー・ピーク
Harker peak
パターソン関数の特定の断面あるいは軸上に,その結晶がもつ対称の要素の一つで互いに結ばれた二つの同価な原子間を結ぶベクトルがすべて現れる場合があり,このセクションをハーカー・セクションあるいはハーカー関数という。ハーカー・セクションが存在するかどうかは結晶がもつ対称の要素の種類によって決まる。21軸がb軸に平行にあるときはパターソン関数P(uvw)のv=1/2なる断面がハーカー・セクションである。ハーカー・セクションには同価の原子間のベクトル以外にもピークが存在するのが普通であり,同価の原子間のベクトルに相当するピークを特にハーカー・ピークという。ハーカー・ピークは結晶構造を解く重要な手がかりを与える。
執筆者:丸茂 文幸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

