最新 地学事典 「ドネー-ハーカーの法則」の解説
ドネー-ハーカーのほうそく
ドネー-ハーカーの法則
Donnay-Harker’s law
DonnayとHarker(1937)によるA.Bravaisの法則の拡張。Bravaisの法則によると,結晶面の形態的重要性(主として出現頻度数はそれに平行な網面の面間距離dhklに比例する。言い換えれば網面間距離が大きい結晶面ほど面がよく出現し大きく発達する。Bravaisの法則では網面間距離として結晶格子点のみを考えた値を用いたのに対して,DonnayとHarkerは格子の性質に加えてらせん軸や映進面の存在がある網面間距離を整数分の1にする効果をもち,そのような結晶面は形態的重要性が下位に移ることを示した。例えば,水晶では底面(0001)のd(0001)はc軸に平行な31または32のらせん軸の存在により有効面間距離がd(0003)と小さくなり,底面がめったに観察されないという結果になる。
執筆者:金沢 康夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

