ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハーラル4世」の意味・わかりやすい解説
ハーラル4世
ハーラルよんせい
Harald IV Gille
[没]1136. ノルウェー
ノルウェー王 (在位 1130~36) 。先王マグヌス2世 (裸足王) の庶子を名のり,ノルウェー王シーグル1世 (エルサレム巡礼者王) に王位を要求。シーグル1世の兄弟であることが承認されたため,そのかわりにシーグル1世と彼の息子マグヌス (のちのマグヌス3世〈盲目王〉) の生存中王位を要求しないことを約したが,シーグル死後約束を破り,王位を宣言。マグヌス3世とともに3年間の共同統治ののち,戦争状態に入り,一度は敗れた (34) が,デンマーク王エーリック2世の援助を得てマグヌスを破り,捕えて盲目にした (35) 。しかし翌年マグヌス3世の子と称するシーグル・スレムビイに暗殺された。
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