バイオ素子(読み)バイオそし

百科事典マイペディア 「バイオ素子」の意味・わかりやすい解説

バイオ素子【バイオそし】

バイオコンピューターに使用される生体モデル素子。バイオチップともいう。タンパク質酵素などの生体高分子がもつ複雑な情報処理システムを利用したもので,熱消費が少なく小型の計算機の実現が期待できる。しかし現時点ではコンピューター計算回路である論理積回路AND回路),論理和回路OR回路),否定回路NOT回路)のいずれもバイオ素子では実用化されていない。生体機能のなかには,脳のように学習や推論など,現在の計算機では実現できない要素をもつものがあり,その仕組みの解明が待たれる。→ニューラルネットワーク

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化学辞典 第2版 「バイオ素子」の解説

バイオ素子
バイオソシ
bioelectronic device

バイオチップともいう.生体材料の自己集積能や機能特性を生かして,分子レベルで機能するコンピューター素子をイメージして命名された.まだ道のりは長いが,シトクロムを電極に固定したときのコンデンサー特性や,バクテリオロドプシンの光スイッチ特性などが調べられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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