化学辞典 第2版 「バクテリオロドプシン」の解説
バクテリオロドプシン
バクテリオロドプシン
bacteriorhodopsin
好塩古細菌Halobacterium halobiumの膜にぎっしり並んでいる紫色の色素タンパク質.構造は視細胞のロドプシンと似ているが,機能は異なり,光駆動性 H+ ポンプとしてはたらいている.栄養状態が悪いときに太陽光を利用してイオンの濃度勾配をつくり,それを利用してATPを合成し,生存に必要なエネルギーを得ている.この好塩菌が繁殖している湖では,水の色が紫色となり紫湖などとよばれる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報