改訂新版 世界大百科事典 「バイクンタ山」の意味・わかりやすい解説 バイクンタ[山]Vaikuṇṭha ヒンドゥー教三主神のうち,維持神ビシュヌの天国で,世界の中心メール山(須弥山)の南斜面にあり(一説にはメール山の東方,あるいはマンダラ山の頂上ともいう),その宮殿は黄金に宝石をちりばめて常恒の光に包まれ,天界からガンガーの清流がここに降下するといわれる。ビシュヌはバイクンタ・ナータ(バイクンタの主)とよばれ,神妃ラクシュミーとともに白い蓮華の上に座し,蓮華の香りが遠くまで広がっているという。執筆者:田中 於莵弥 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by