最新 地学事典 「バクテリア化石」の解説
バクテリアかせき
バクテリア化石
bacterial fossil
岩石中に見いだされる細菌形態の化石。石炭・石灰岩・褐鉄鉱・りん灰石・岩塩などから知られている。地球史に関しては最古のバクテリア化石が注目されており,これまでに西オーストラリアのノースポール地域のチャート(35億年前)から直径数µmの球状構造体や長さ30~40µmの繊維状構造体が見いだされている。これらの化石は,当初シアノバクテリア(ラン藻)とされたが,現在は熱水生の細菌類と推定されている。またアフリカのフィグツリー層群のチャート(32億年前)からもバクテリア化石の報告がある。カナダのガンフリント層のチャート(19億年前)中の,シアノバクテリア・鉄バクテリア・マンガンバクテリアなどの,原核生物と推定される化石は有名。
執筆者:中井 均・田崎 和江
参照項目:最古の化石
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

