バベージ(その他表記)Babbage, Charles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バベージ」の意味・わかりやすい解説

バベージ
Babbage, Charles

[生]1792.12.26. デボン
[没]1871.10.18. ロンドン
イギリスの数学者,発明家。ケンブリッジ大学卒業。イギリスにおける解析学の表記法を従来のニュートン式から近代的方法に改める運動に参加 (1812) 。ロンドン・ロイヤル・ソサエティ会員 (16) 。また王立天文協会の設立 (20) ,統計学協会の設立 (34) にも尽力。 1828年から 11年間,ケンブリッジ大学ルーカス数学教授職にあった。 23年に 20桁の容量をもつ複雑な計算機開発のための政府援助を取付け,約 20年間にわたって計画実現に不可欠の機械工学技術の改良をも含めた研究を遂行し,その過程で現代の電子計算機の先駆ともいうべき微分型計算機の原理を発見。しかし種々の制約から計算機の完成を待たずに,42年政府援助が打切られた。著わした論文は,数学,統計学,物理学,地質学と広範囲にわたり,さらにイギリスにおける郵便制度の確立,初の信頼しうる保険統計表の作成,蒸気機関車の速度計や排障器の発明など,幅広い分野で活躍した。主著に『英国科学の衰退とその原因に関する考察』 (30) がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む