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取付け とりつけrun on a bank

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

取付け
とりつけ
run on a bank

一般には債権者が債務者に対し債務の返済を求めること。特に問題になるのは金融恐慌が発生し,銀行預金の引出しが困難になるおそれがある場合に,預金者が銀行に殺到し,預金の引出しを求める場合である。銀行は預金を他に運用しているため場合によっては支払準備に不足をきたし,支払停止となることがあるが,ほとんどは中央銀行の援助によって阻止することができる。しかし銀行は相互に手形の決済などの関係で常に貸借関係をもっているため,一銀行に取付けがあれば容易に他に波及する。このため一般的な取付けが起りそうな状態のときには法令によってモラトリアム (支払猶予) が実施され,銀行の一斉休業となることがある。 1929~32年のアメリカの大恐慌のときは,未曾有の規模の取付けが発生した。日本では 23年の関東大震災,27年の金融恐慌,46年の金融非常措置のときモラトリアムが実施された。

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デジタル大辞泉の解説

とり‐つけ【取(り)付け】

取り付けること。機械・器具などを設置すること。「湯沸かし器の取り付け」「取り付け料」
いつもその店から買っていること。また、その店。買いつけ。「取り付けの酒屋」
恐慌などのとき、信用を失った銀行に預金者が払い戻しを求めて殺到すること。「取り付け騒ぎ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

とりつけ【取付け】

預金を受け入れている金融機関の窓口に,預金者が預金引出しを求めて一時に殺到する状態。国民経済が平穏に進行しているときは一般大衆の金融機関に対する信用は強固であるが,不況深化ないし企業倒産多発時などにおいて,金融機関とくに小規模な金融機関の経営が不健全ではないかとみなされて,その信用が揺らぎ,預金者は資産の安全を求めて預金引出しに走ることとなり,取付けが起こる。第2次大戦後の日本におけるきわめてまれな事例である豊川信用金庫の取付け(1973年12月)のように,単なる流言から起こることもある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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