バル・ヘブライウス(その他表記)Bar-Hebraeus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バル・ヘブライウス」の意味・わかりやすい解説

バル・ヘブライウス
Bar-Hebraeus

[生]1226
[没]1286.7.30. マラガ
シリアの文学者。ユダヤ系キリスト教徒で,シリア語の著作によってシリア文学,思想史上の重要人物とされる。ユダヤ教からキリスト教へ改宗した医者を父とし,シリアのアンチオキアに住み,キリスト教東方教会ヤコブ派の修道士,のちにアレッポ主教,さらに大主教になった。シリア語で『世界史要』を書き,みずからそのアラビア語訳をしたほか,旧約聖書のシリア語訳,『聖所の燭台』および『光線の書』のような単性論派キリスト教教理についての著作を書き,キリスト教東方教会に大きな影響を与えた。 (→キリスト単性説 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む