ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エーリック6世」の意味・わかりやすい解説
エーリック6世
エーリックろくせい
Erik VI Menved
[没]1319.11.13.
デンマーク王 (在位 1286~1319) 。 1286年父エーリック5世の暗殺後即位し,父の暗殺者と目される大貴族らの法益を剥奪したので,彼らはノルウェー王,シュレースウィヒ公,J.グラント大司教に支援されてデンマーク海岸に侵攻した。エーリックは,公を破り,王と和したが,大司教との争いは続け,大司教を投獄したので教皇から処罰された。 1303年教皇と和解したため神聖ローマ帝国北辺の征服が可能となり,皇帝アルベルト1世は,エルベ川以北をデンマークに割譲した。晩年はドイツ人臣下が離反し,ノルウェー,スウェーデンと事を構え,教会や貴族の反抗が強まり,戦費増大で財政が破産,王国の大部分が抵当に入れられた。
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