バンダイソウ(読み)ばんだいそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンダイソウ」の意味・わかりやすい解説

バンダイソウ
ばんだいそう / 万代草
[学] Sempervivum

ベンケイソウ科(APG分類:ベンケイソウ科)センペルビブム属の多年草。ヨーロッパの高山山地を中心に23種ある。茎はなく、ロゼット状に葉を密生し、岩上に群生する。ロゼットは普通は径8センチメートル以下。葉は全縁で多肉質。無毛または有毛。とくに毛が著しいのは巻絹(まきぎぬ)(蜘蛛巣(くものす)万代草)で、径1センチメートルほどのロゼットが毛糸の玉のようにみえる。夏に集散花序か総状花序を頂生し、数花から数十花を開く。耐寒性があり、北海道でも越冬する。暖地では開花しにくい。結実後は枯死する。

[湯浅浩史 2020年3月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android