バーソロミュー市(読み)ばーそろみゅーいち(その他表記)Bartholomew Fair

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーソロミュー市」の意味・わかりやすい解説

バーソロミュー市
ばーそろみゅーいち
Bartholomew Fair

イギリスの劇作家B・ジョンソン喜劇。1614年初演。聖バーソロミュー祭の縁日、そのいかがわしさを含んだにぎわいに、さまざまな人物が集まってくる。自作人形芝居上演を見ようという代訴人、その身重の妻、ばか息子のコークス清教徒ビジー、しもじもの愚行を視察しようと変装して潜り込む判事など。彼らは焼き豚とか安直なおもちゃなどにひかれて手を出す。どさくさに紛れて、コークスの婚約者に求婚する男たちの筋(すじ)も絡む。一方、市のほうでは、これらの連中をかもにしようと、すり一味や怪しげな女たちが待ち構えていて、彼らを手玉にとる。縁日の祝祭的な雰囲気が、この劇作家にしては柔らかな扱いで表現されている。

[柴田稔彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む