パイロクロア石上族(読み)パイロクロアせきじょうぞく

最新 地学事典 「パイロクロア石上族」の解説

パイロクロアせきじょうぞく
パイロクロア石上族

pyrochlore supergroup

一般化学組成がA2-mB2X6-wY1-nで表される鉱物の上族。基本的には,B席に占めるM4+(Ti), M5+(Nb, Ta, Sb), M6+(W)の最も卓越する元素の種類により,パイロクロア石族(Nb)(酸化灰パイロクロア石など),マイクロ石族(Ta)(フッ素灰マイクロ石など),ベタフォ石族(Ti)(酸化灰ベタフォ石など),ローメ石族(Sb)(黄安華など),エルスモア石族(W)(鉄重石華など)の5族に分類される。A席はおもにNa, Ca, Pb, Sb3+, H2O, □。X席はO, OH, F, Y席はO, OH, F, H2Oが入る。一般的にパイロクロア石といわれるものの諸性質は,立方晶系,空間群Fd3m,格子定数a1.035〜1.043nm,単位格子中8分子含む。八面体結晶,粒状〜塊状。黄褐〜赤褐〜黒色,条痕明褐〜黄褐色,ガラス〜樹脂状光沢。劈開なし。硬度5〜5.5,比重4.3〜4.4。薄片では黄褐〜赤褐色,光学的等方性,屈折率n 1.96〜2.01。主にカーボナタイトおよびペグマタイト中に産し,アルカリ深成岩の副成分鉱物としてもよく見られる。日本では福岡県糸島市御床みとこなどのペグマタイト中に産出名称は灼熱すると多く緑色になるところから,「火」と「緑」を意味するギリシア語に由来。参考文献Christy et al.(2013) Min. Mag.,Vol.77:13

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