最新 地学事典 「パインクリーク帯」の解説
パインクリークたい
パインクリーク帯
Pine Creek Belt
オーストラリア大陸北部Darwin周辺に分布する原生代早期の造山帯。2,500~1,870Maにかけて大陸地殻内のリフト的環境で,炭質~石灰質~硫化物に富む泥岩やシルト岩を主体に,砂岩・苦灰岩・蒸発岩・珪岩・縞状鉄鉱層・礫岩・火山岩を挟む地層が堆積。下位からNamoona・Mout Partridge・South Aligator・Finniss riverの各層群に分けられ,全層厚約1万m。McArthur Basinの原生代中期以降の堆積岩類に覆われる。1,870~1,860Maに花崗岩の貫入と変成作用を受け(Nimbuwah event=Barramundi造山),西方から北東方に向かって緑色片岩相下部~角閃岩相,部分的にグラニュライト相の変成岩およびミグマタイトとなる。基盤には始生代~原生代初期の花崗岩や片麻岩類を主体とするRum jungle complexやNanambu complexが存在。基底および層間の不整合面や断裂に沿いU・Pt・Au鉱床が,花崗岩体の周辺にはAu・Sn・Cu・W・Pb・Agの鉱脈鉱床が多数形成。
執筆者:加納 隆
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

