パザルジク(その他表記)Pazardzik

改訂新版 世界大百科事典 「パザルジク」の意味・わかりやすい解説

パザルジク
Pazardzik

ブルガリア中西部,トラキア平野西部にある都市。人口12万7918(2001)。プロブディフの西方約30km,幹線鉄道の交差点である。15世紀以降交易地として発展し,現在は野菜,花の温室栽培食品加工繊維・タバコ・人造ゴム・皮革工業,機械製作,電気機具製作,製材が行われている。1878年にオスマントルコ支配から解放されたが,1934年までタタール・パザルジクTatar Pazardzikと呼ばれていた。1941-44年の間,パルチザン運動地区であった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 山本

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パザルジク」の意味・わかりやすい解説

パザルジク
Pazardzhik

旧称 (1934年まで) タタールパザルジク Tatar Pazardzhik。ブルガリア南西部,プロブディフ州の都市。マリツァ川沿岸,プロブディフの上流約 40kmに位置する。トラキア平野の西端にあり,野菜,花卉,タバコ,ブドウその他の果樹栽培の中心地。 1488年以来オスマン帝国領のタタールパザルジクとして知られているが,前 2000年頃からの古代集落跡が市内から発見されている。聖母マリア教会 (1837) のイコノスタシスはすぐれた美術品として特に有名。人口8万 7227 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む