パッポス(読み)ぱっぽす(その他表記)Pappos

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パッポス」の意味・わかりやすい解説

パッポス
ぱっぽす
Pappos

生没年不詳。ギリシアの数学者。アレクサンドリアの出身で、3世紀後半に活躍。主著『数学集成』Synagōgē8巻(うち2~8巻の大部分が残存)は、当時のギリシアの幾何学の入門書である。そこには、たとえば立方体の倍加とか、二つの比例中項を求める問題などの歴史が丹念に記載されており、すでに解かれた問題でもその別解が与えられ、また問題の拡張などが与えられている。著者は『集成』に掲載の論題を完全に理解し、独自の判断をもっており、その解説も簡潔、明瞭(めいりょう)である。

[平田 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のパッポスの言及

【パップス=ギュルダンの定理】より

…例えば図においてDを半径rの円板とし,Dの中心とlとの距離をa(>r)とすると,Dをlのまわりに回転して得られる円環体(ドーナツ状の立体)の体積V,表面積Sはそれぞれ, V=πr2×2πa=2π2ar2 S=2πr×2πa=4π2arで与えられる。 なお,これらの定理は4世紀ころアレクサンドリアのパッポスPappos(ラテン名パップスPappus)が発見,のちギュルダンP.Guldin(1577‐1643)によって再発見された。【伊藤 清三】。…

※「パッポス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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