現代外国人名録2016 「パトリシアピッチニーニ」の解説
パトリシア ピッチニーニ
Patricia Piccinini
- 職業・肩書
- 美術家
- 国籍
- オーストラリア
- 生年月日
- 1965年
- 出生地
- シエラレオネ
- 経歴
- アフリカのシエラレオネで生まれ、オーストラリアで育つ。大学で絵画を学び、1980年代から数々の国際展に出品。技術が進む中での自然と人工の定義の変化や、動物と人間の関係をテーマに創作を展開。素描や水彩でアイデアを描き、シリコンを主な素材に人毛や義眼などを埋め込んで多彩な専門家と共同作業で立体に仕上げた作品は、そのリアルさとグロテスクさで驚きを持って迎えられる。2003年ベネチア・ビエンナーレにクローンで生まれた老け顔の少年を表した「ゲームに興じる老いた少年たち」、バイオで作られた不気味な容姿の小動物を人間の幼児が見つめる「皮の風景」、人間の臓器を他の動物に移植して繁殖させた生物を表した「若い家族」などの作品を出品して話題となる。2004年東京で“WE ARE FAMILY”展が開催される。その作品メディアは、絵画、彫刻、映像、音声、ジオラマ、デジタルプリントなど幅広く、生命倫理、バイオテクノロジー、環境など、世界の問題をテーマにする。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報