パント(読み)ぱんと(英語表記)Sumitrānandan Pant

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パント」の意味・わかりやすい解説

パント
ぱんと
Sumitrānandan Pant
(1900―1979)

インドヒンディー語詩人。ウッタル・プラデシュ州に生まれる。アラハバード大学に学ぶが、途中学業を放棄する。自然の美を歌い、ロマンチシズム文学運動の旗手として評価されるが、『時代の終焉(しゅうえん)』(1936)、『時代の声』(1939)、『村の女』(1940)で進歩主義文学運動に転身する。しかし1940年代以降はガンディー思想傾倒。また晩年にはオーロビンドの思想に傾斜し、精神世界に回帰した。

[田中敏雄]

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