出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…したがって打上げ時の軌道制御は主として最終投入段階に対して計画され,具体的には打出しのタイミング,姿勢制御,さらに可能ならば噴射時間制御が行われる。静止衛星投入の場合には,この低高度軌道にいったん乗せた後(この軌道をパーキング軌道parking orbitという),さらにホーマン型移行(ホーマン軌道)と呼ばれる遷移軌道transfer orbitへの投入が行われる。静止軌道への最終投入は,この遷移軌道の遠地点でアポジモーター(小型の固体ロケット)を点火することにより行われ,衛星は静止軌道にきわめて近いドリフト軌道drift orbitへ投入される。…
…大きなエネルギーを必要とする惑星探査機ではホーマン軌道をとることはとくに重要であるが,気象衛星のような静止衛星を高度の高い静止軌道へのせる場合にもホーマン軌道が用いられている。すなわち,ロケットによって衛星は最初パーキング軌道と呼ばれる高度250km程度の円軌道にのり,その後ホーマン軌道によって高度約3万6000kmの静止軌道へと移行する。このとき,遠地点での速度変化にはアポジモーター(小型の固体ロケット)が用いられる。…
※「パーキング軌道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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