宇宙探査機(読み)ウチュウタンサキ

大辞林 第三版の解説

うちゅうたんさき【宇宙探査機】

観測装置を搭載し、宇宙空間を飛行しながら、惑星・衛星および地球などを探査し、観測データを地上に送る人工衛星。探査衛星。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

宇宙探査機
うちゅうたんさき
space probe

月や惑星本体、およびその周辺の宇宙空間を探査するために打ち上げられる宇宙機。宇宙探査の場合、観測対象までの距離が遠く、したがって探査機には長時間の寿命が要求され、極度に高い信頼性をもっていなければならない。探査機をはじめ、金星探査機、火星探査機、水星探査機、木星探査機、土星探査機などが多くの成果をあげてきた。人が直接探査したのは月面だけであるが、無人の探査機は月のほか金星、火星にも軟着陸して探査に成功している。
 これら多くの探査機により、地上からの観測では望めない多くのことが判明し、精密な写真も撮られた。
 最近では、宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))が内之浦(うちのうら)宇宙空間観測所からM-(ミューファイブ)ロケット5号機で2003年(平成15)に打ち上げた「はやぶさ」(MUSES-C)が2005年9月に小惑星の一つのイトカワに到着した。「はやぶさ」は2回の着陸・離昇を行って、イトカワ表面の微粒子のサンプル採取を試みた後、合計約60億キロメートルの宇宙空間飛行を終えて7年ぶりに地球に帰還し、オーストラリアのウーメラ基地が無事にカプセル(直径約40センチメートル、高さ約20センチメートルの中華鍋(なべ)型)を回収した。その後、カプセル内のサンプル微粒子約150個は「イトカワ」由来のものであることが判明した。[新羅一郎・久保園晃]

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