ヒオス島(読み)ヒオストウ

デジタル大辞泉 「ヒオス島」の意味・読み・例文・類語

ヒオス‐とう〔‐タウ〕【ヒオス島】

HiosΧίοςギリシャ、エーゲ海東部の島。中心地ヒオス東ローマ帝国最盛期に建てられたネアモニ修道院があり、1990年に「ダフニ修道院群、オシオスルカス修道院群及びヒオス島のネアモニ修道院群」として世界遺産文化遺産)に登録された。キオス島シオス島

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒオス島」の意味・わかりやすい解説

ヒオス島
ヒオスとう
Nísos Khíos

ギリシア,エーゲ海東部の島。南北に細長い島で,トルコ西岸沖約 10kmに位置する。中央部を脊梁山脈が縦走し,最高点 1297m。中部東岸に中心都市ヒオスがある。ホメロスが住んだといわれる島で,その叙事詩を歌い広めた吟遊詩人ホメリダイの出身地として知られる。前6~5世紀には有名な彫刻の学校があった。ローマ,ビザンチン両時代を通じてワインを中心とした交易で発展。その後セルジューク朝ベネチア,ジェノバ,オスマン帝国などの支配を経て,バルカン戦争 (1912~13) 後ギリシア領。青銅器時代以降の遺跡が島内各地で発掘され,中世の建築物も数多く保存されている。灌漑農業により柑橘類,オリーブ,イチジクなどを栽培するほか,古くからワイン,マスティック樹脂の生産で知られる。アンチモン大理石産出。面積 842km2。人口4万 9865 (1981) 。

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