ヒッポダメイア(その他表記)Hippodameia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒッポダメイア」の意味・わかりやすい解説

ヒッポダメイア
Hippodameia

ギリシア神話の女性。ピサの王オイノマオスの娘で,彼女を結婚させないため,求婚者に戦車競走を挑んでは次々にその命を奪っていた父を,競走の最中事故を起させ落命させたペロプスと結婚し,アトレウステュエステスをはじめ多くの子をもうけた。しかし彼女を犯そうとしたミュルティロスをペロプスが殺したことが原因で,ミュルティロスがいまわのきわにかけた呪いによって,ペロプスを祖とするミケーネ王家に不幸が絶えないようになったという。

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世界大百科事典(旧版)内のヒッポダメイアの言及

【ラピタイ】より

…単数形はラピテスLapithēs。彼らの王イクシオンIxiōnの子ペイリトオスPeirithoosがヒッポダメイアHippodameiaと結婚したおり,彼はその祝宴にみずからの異母兄弟にあたるペリオン山の半人半馬のケンタウロス族を招いた。ところが酩酊したケンタウロスどもが花嫁やラピタイ族の女を略奪しようとしたので,ここに大乱闘が生じたが,ラピタイ族は,やはりこの宴席に招かれていたペイリトオスの親友,アテナイ王子テセウスの加勢もあって,激戦の末,ケンタウロス族を撃退したという。…

※「ヒッポダメイア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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