ヒトコトヌシノカミ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒトコトヌシノカミ」の意味・わかりやすい解説

ヒトコトヌシノカミ(一言主神)
ヒトコトヌシノカミ

大和国 (奈良県) 葛城山の神。カツラギノカミカツラギヒトコトヌシノカミともいう。一言吉凶を決定する力をもつ神とされる。『古事記』によると,雄略天皇が葛城山に登ったとき,天皇行列と同一装束の行列に出会い,怒った天皇の問いに「吾は悪事も一言,善事も一言,言ひ離つ神,葛城の一言主大神ぞ」と答えたので,恐縮した天皇は自身の武器臣下衣服などの一切をこれに献じたという。『今昔物語』『日本霊異記』では役小角 (えんのおづぬ) との関係で伝えられている。奈良県御所市森脇の葛城一言主神社に祀られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む